コロナ禍で、オンライン研修やオンライン会議が日常になりました。
そんな中、ノートPC付属のマイク、Webカメラ付属のマイクより、よい音質のマイクを使いたい、とお思いの方も多いのではないでしょうか。

筆者もそのひとりで、満足のいくマイクを見つけるまで、いくつか買い直しています。

まだまだ「沼」というほどではありませんが、短い「マイク遍歴」をご紹介しましょう。

Web カメラ付属のマイク

ノートPCであれば、マイクは最初からついていますが、筆者がふだん使っているのはデスクトップですので、マイクは外付けにする以外ありません。

最初の選択としては、当然ながら Web カメラ付属のマイクです。

筆者が使っているのは、ロジクールC920r という製品で、画像をクリックすると Amazon の商品ページに3万円以上という値段がついていますが、購入した2017年には、9,000円台でした。

両サイドにマイクがついていて、感度も悪くなく、音声が不明瞭だったりすることはありません。
しかし、Zoom でレコーディングした動画を見ると、どうも水の中でしゃべっているような不自然さが若干感じられます。

せっかくなら、もう少しいい音で、と思って単体のマイクを購入することにしました。

ワイヤレスピンマイク

KIMAFUN2.4Gワイヤレスラベリアマイク です。

ワイヤレスで使い勝手もよく、音質も自然に聞こえ、満足がいくものでした。

しかし、残念ながら1年も使っているとバッテリーが弱くなってしまい、3時間の研修でも途中で充電が切れるというありさまで、使用をあきらめました。

この商品自体の問題なのか、使い方がよくなかったのか、筆者のところに来た個体がたまたまダメだったのかよくわかりません。

それほど長時間使わない人であれば、よい選択かもしれませんね。

値段も6,000円ちょっととお手頃でした。

有線のピンマイク

しばらくは、前述の Web カメラのマイクをそのまま使っていましたが、研修を動画で納品というリクエストも増えてきたこともあって、やはり音質を求めたくなりました。

今度はバッテリーの問題がない、マイクジャックに差し込むタイプのピンマイクを購入することにしました。

Lavalier GO とうい製品です。

ただ、このマイクは、マイクジャックとヘッドフォンジャックが別々についているタイプのパソコン(3極)ではそのまま使えますが、ノートPCによくあるコンボジャック(4極)では、アダプタが必要になります。
アダプタも合わせて購入したので、マイクが1万円近く、アダプタが1,700円と、けっこうな出費になってしまいました。

音質のほうは申し分なく、すぐそばで話しているように聞こえます。

問題は、無指向性のマイクで感度がよすぎるため、キーボードの打鍵音や、デスクの上でガサガサ、ゴトゴトというノイズもけっこう拾ってしまうことでした。

またこれはマイクのせいではないのですが、身振り手振りをしていると、誤って手がマイクにあたってしまい、聞いている方がびっくりするような大きな音でノイズが入るという失敗もありました。

ということで、方向性を変えて、コンデンサーマイクを試してみることにしました。

コンデンサーマイク+マイクアーム

コンデンサーマイクで単一指向性、USB接続、価格は1万円以下という条件で検討し、ゲーマー御用達のHyperX SoloCast という商品にしました。

デスクが狭いのと、ノイズ対策のため、最初からマイクアームも購入しました。

ということで、下の写真のような状態になっています。

この写真の位置で、マイクは口から20センチくらい離れていますが、ふつうの声で自然な感じに聞こえます。

また、マイクやアームはカメラの画角に入っておらず、相手からは見えませんし、自分も画面を見るのにじゃまになるということもありません。

さらに、打鍵音はもちろん、デスクの上でわざとガタガタと音をたてて試してみましたが、雑音はまったく拾いません。
これはマイクアームの効能ですね。

今度はやっと満足のいく結果になりました。

もともとの Web カメラのマイクも格別悪いものではなく、音質が気になるのは自分だけかもしれませんが、自己満足もだいじです。
問題は、自己満足にどこまで経費をかけるかということですね。