あなたは、職場の同僚や上司、部下をどのように呼んでいますか?
ハラスメントの裁判例などを見ていると、悪意のある不愉快な呼び方で相手を呼ぶ、ということが、ハラスメント行為であるとされています。冗談のつもりでも、あまりにふざけたニックネームは、職場ではつつしんだほうがよいでしょう。
また、「おじさん」「おばさん」「ぼうや」「カノジョ」なども、職場にはふさわしくないですね。
よく、男性社員は「(苗字)くん」、女性社員は「(下の名前)さん/ちゃん」とする方がいますが、下の名前で呼ぶのは、親しみのあらわれであるとともに、相手を子供や目下として扱っていることにもなります。
直接呼ぶというのではありませんが、とくに事務の女性を「女の子」という会社、まだまだありますね。これも、言われる方は慣れていて聞き流していますが、軽く扱われているのはあきらかです。内心苦々しく思っている場合も多いのではないでしょうか。
習慣的にそのように呼んでいるとしても、言葉は意識に影響します。女性社員を、対等な職場の仲間として扱っているかどうか、一度、考えてみましょう。
名前を呼ぶことは「相手の存在を承認している」ことを示します。
名前を呼ばれることで、より相手に親しみを感じるという作用もあります。
営業や接客の方は、研修などで「お客様の名前を早く覚えて、◯◯様と呼びかけるように」と指導されたのではないでしょうか。
上司は、部下に対しては「ちょっとキミ」ではなく、必ず名前を呼ぶようにしましょう。「おまえ」「こいつ」は論外です。
そのくらいのこと・・・と思いがちですが、毎日顔をつきあわせている職場なのですから、日常の小さなことが、あんがい人間関係に影響してきます。
名前の呼び方を、一度考えてみる、というのも、職場の人間関係を考えるヒントになりますよ。