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創業時に人材を集める3つの掟 | 創業手帳Web

「再建請負人」と言われる、平松庚三さんのインタビューです。

「創業」「社長」ということで語られていますが、一般の管理職にもいろいろ参考になる点がありそうです。

わたしがいいな、と思ったのはこの言葉。

必要なときに自分に対して「ノー」といえる人の存在は大切です。社長になると、自分を止めてくれる人はあまりいませんから。

直属の部下を自分で選ぶことができるようであれば、自分に対して「ノー」といえる人がいい。言葉で言うのは簡単ですが、部下からの批判をきちんと受け止められる人は、ほんとうの意味でおとななんだろうな、と思います。

いわゆるイエスマンをだいじに扱い、自分への反対意見をどんどんいう部下に対して「うるさい」「めんどくさい」と思いがちなのが人の常です。「ノー」と言える人が身近にいてよかった、と思えるようであれば、平松氏と同じく成熟した上司であるといえるでしょう。

「ノー」と言われたとしても、それをそのまま受け入れるかどうかは、自分で判断すべきことです。自分とは違う視点を提供してもらった、と思えば、ありがたいことですよね。

もうひとつ、「ノー」と言える人を身近に置くためには、自分自身が「ノー」と言われたときに、とっさに反発するのではなく、まずは「そういう見方もあるんだな」と受け止めて、その後に内容について考える、という態度を身につけている必要があります。せっかくそういう部下を選んでも、または、そういう部下が身近にいても、反対意見を言うたびに上司がむっとしてしまうのでは、だんだん失望してなにも言わなくなってしまうでしょう。

自分の意見はわきにおいておいて、とりあえず受け止める。これは、傾聴の基本です。

だからといって、自分の意見をなくしてしまうわけではありません。話を聞いたその瞬間だけ、反射的に「そうなのか」「なるほど」と言って感情的にならない、というだけのことです。反論すべきところがあれば、その後ゆっくり反論すればいいのです。

もうひとつ、単純なようで重要なことだと思えるのがこの点です。

辛いときはネアカのふりをすること。ネアカのふりをして、周りと自分もだますと良いです。そうすると、いつのまにか自分も明るくなってきますから。
創業時に人材を集める3つの掟 | 創業手帳Web – Part 3

批判をオープンマインドで受けとめること、そして演技でもよいから、いつも明るい顔をしていること。これは連動した心構えですよね。

社長もたいへんだ、と思うかもしれませんが、このふたつの態度が身についてくれば、自分自身がラクになってきます。そして、部下からの信頼も付いてくるという、一石二鳥ですね。