今年の目標、もう立てましたか?
せっかく立てた目標も、1ヶ月2ヶ月と過ぎると、いつの間にか忘れてしまってフェードアウト。
毎年こんなことを繰り返していませんか?
2019年こそは、1年間を通して目標にフォーカスした、充実の年にしてみましょう。

目標達成に継続して取組むためには、目標を作るときに、いくつかコツがあります。
というより、適切な目標を立てられるかどうかで、継続して取組むことができるかどうかが決まる、と言ってもいいでしょう。

まず、大切なポイントは、

達成できたかどうか、検証可能なものにする

ということです。

○○をやる!
○○に行く!
の、○○の中に、具板的な行動や場所が入っていたり、数値目標であれば、達成したかどうかは、すぐわかりますね。
これならOKです。

一方、検証可能という意味で、目標としてはイマイチなのは、「やせる」「貯金する」等です。

何キロやせればいいのか? いくら貯金すればいいのか?
これをまず決めないと、達成できたかどうかの判断ができません。
「いまよりちょっとやせればいいや」という程度でも、その「ちょっと」を数字で出してみましょう。

目標をより具体的に、検証可能なものにするには、ふたつのアプローチがあります。

1.目的を考える

「やせる」という目標の場合、どうでしょうか。
健康のため?
美容のため?
もっと具体的に「この洋服が着たい」とか「スポーツで結果を出したい」?
それによって、自然に何キロやせればいいのか、ということが決まってきます。

「貯金」についても、同じですね。
お金を貯めようと思うからには、なにかそのお金を使ってしたいことがあるはずです。
車が買いたい、旅行に行きたい、それによって、貯めるべき金額は変わってきますね。

1年間の目標ですから、来年の1月1日に、自分はどのような状態になっていたいのか。
それがはっきりイメージできると、自ずと目標も具体的に、検証可能になってきます。

ゴールのイメージを考えてみましょう。
この段階では、夢は大きく、実現可能性よりも、自分の気持を優先することが大切です。

2.逆算して積み上げる

もうひとつのアプローチは、どのような行動をとれば、この目標は達成できるのか、という方向から考えていきます。

たとえば、だれかと待ち合わせをしたとき、「○月○日、午前10時に○○駅前のカフェで」と決めたとします。
あまりにも当たり前にやっていることなので意識していませんが、「時間通りに約束の場所に行く」というのも、ひとつの目標です。

目標達成のためには、まず家から待ち合わせ場所までの所要時間を調べます。
電車で行くか、車で行くか、方法が何種類かあれば、それも考えます。
車で行くとガソリン代や駐車場代がかかるが、暑い時期なので、汗ダラダラになるのがいやだから、電車ではなくて車にしよう、等と、時間だけではなく、交通費やその他の事情も考えて決めます。

そして、身支度などの所要時間を考えて、何時から準備を始めればいいか、時間を逆算して決めます。
約束の時間ちょうどではなく、5分か10分早めに着くように、余裕の時間を見込んでおきます。
どなたでもやっていることですよね。

これは達成まで数時間という短いスパンの目標なので、何時何分にはどのような行動をすればよいか、と考えます。
1年間の目標であれば、何月何日には、どのような行動をすればよいか、と考えるわけですね。

たとえば、「海外旅行のために50万円貯める」という目標を立てたとします。
1ヶ月に4万円ちょっとの余裕があるのであれば、単純に月割りにしてもよいでしょう。
ボーナスのときには多めに出そう、とか、この月は出費があるのがわかっているから少なくしよう、とか、具体的に何月にいくら貯めるのか考えます。
もちろん、多少の余裕も見込んでおきます。

そして、その方法は?
支出を抑えるのか?
コンビニに毎日行って、ジュースやお菓子を買っているのであれば、スーパーでまとめて買うようにしたら、けっこう浮きそう、とか。
洋服や化粧品を買いすぎだから、月にいくらまでにおさえよう、とか。
そのレベルで具体的な金額を出していきます。

または、収入を増やすのか?
副業? 転職? いまの仕事でステップアップ?
投資をする、という方法もありますね。

可能性のある方法を考え、複数あれば、その組合せ方も考えます。

そうして、毎日、毎週、毎月の行動を決めていけば、1年後には自動的に目標が達成されているというわけです。

実際はそれほど単純ではなく、見込み通りにいかないこともあるでしょうから、月毎や四半期毎にレビューして、日々の行動を見直していきます。

3.日々の行動を決めたら、目標自体を見直してみる

ふたつのアプローチで考えてみたら、それで終わりではありません。

もう一度、「目的」、そして「目標自体」を見直してみましょう。

いったん具体的な行動レベルで考えてみた後に、目標を見てみると、最初にぼんやり考えていたときよりは、気持ちが少し変わっているのではないでしょうか。

「洋服代はおさえようと思えばおさえられるけど、自分にとっておしゃれは大切だから、旅行のための貯金は30万円にしよう」
「いろいろ見直したら、もっと貯められそう。いっそ、50万円ではなく、70万円を目標にしよう」
「これだけ貯金できるのであれば、旅行ではなく、3年計画でもっと大きな金額を貯めて、留学を考えよう」

3年先、5年先、10年先の自分はどうなっていたいのか、そこを考えて、もう一度1年後を見通してみると、目標自体も変わってくるかもしれませんね。

そのままでだいじょうぶ、という気持ちであれば、もちろんそのまま、粛々と実行していきましょう。

2019年の皆さんの毎日が、充実したものになりますように。