うちの部下は報連相ができないんだよね。
こちらから聞くまで、なにも言ってこない。
まったくなってない!
こんなふうに感じている管理職のみなさん。
実は原因は相手ではなく、自分のほうにあるかもしれません。
部下が話しかけてきたとき、どのような聞き方をしているでしょうか。
これからご紹介する3つの聞き方をしているとしたら、相手はあなたに話しかけるたびにいや~な気分になり、自然と遠ざかっていきます。
場合によっては、気持ちを傷つけられ、仕事へのモチベーションも失ってしまうかもしれません。
ほんとは恐ろしい聞き方のクセ・・・こんな残念な聞き方をしていませんか?
不機嫌
え?
はぁ?
なんで?
違うでしょ。
そんなわけがない。
ウソだろ。
そうじゃなくて・・・
ていうか・・・
おかしいね。
なに言ってるの?
だから、なんなの?
結論から先に言って。
その話、もう聞いたよ。
上に書いたような不機嫌な言葉をまきちらして、自分の周りにバリアを張っていませんか?
このように反応されれば、たいていの人は話す気持ちが萎えてしまいます。
この不機嫌攻撃をかいくぐって、話を伝えるというめんどうなことは、誰もしたくありません。
もちろん、このような言葉が必要な場面もありますが、あまりに簡単に連発していないか、ふりかえってみましょう。
さえぎる
相手の話を途中でさえぎって、自分の話をしていませんか?
管理職の場合は、部下が少し話しただけで、内容がわかってしまうことがありますね。
それなら、なるべく早くアドバイスをしてあげたほうがよい、ということで「それはね・・・」と話し出してしまう。
決して悪気ではありませんが、相手は自分の話が最後までできずにモヤモヤします。
また、最後まで相手の話を聞いていないので、アドバイスした内容も、早とちりでトンチンカン、ということにもなりかねません。
相手の話をさえぎるのは、相手の意見も、感情も軽視している証拠です。
「君のことなんてどうでもいいよ」と言っているようなものですね。
また、「自分の言っていることがすべて正しい」と考えている人も、このような行動をとりがちです。
まずは落ち着いて、相手の話が一段落するまで、集中して聞きましょう。
資料等の説明ではなく、単に口頭で話をするだけなら、どんなに長くても3分以内に一段落します。
反応しない
最悪なのがこれです。
相手と目を合わせず、自分のパソコンや手元の資料等、ほかのところを見ている。
返事をしないのはもちろん、うなづいたり、あいづちをうつこともしない。
顔は見ているけれど、微動だにせず、じーっと固まっている、というパターンもありますね。
聞く人がこのような行動をとると、話している人はだんだん不安になり、声が小さくなってきます。
途中でなにを話していいのか、わからなくなったりします。
距離が近くて、聞こえているに決まっているんだから、いちいち反応しなくていいだろう、と思うかもしれません。
しかし、聞こえているからこそ、無反応は「あなたの話に興味がない」「あなたという人間に興味がない=どうでもいい」という表現になってしまいます。
壁に話しかけるほうがまだましですね。
壁は反応しないのが当たり前ですから。
3つの残念な聞き方。
あなたはだいじょうぶですか?
この3つの悪いクセを治すだけでも、周りの人はあなたに話しかけやすくなり、話も広がり、職場内の雰囲気もよくなってきますよ。