小規模企業のオンライン研修の難しさ
オンライン研修というと、あなたはどんなものを思い浮かべるでしょうか。
テレワークのときのオンライン会議のように、受講者が全員別々の場所(たいていは自宅)にいて、Zoom など Web 会議システムでつながる。
実際、オープンセミナーはそのような形式がほとんどです。
しかしこれ、小規模企業で実践しようとすると、あんがい難しいんですね。
社内には、全員がばらばらの場所で受講できるようなスペースがありません。
そして、では自宅で、となると次のような障害が立ちはだかります。
- 従業員が自宅にパソコンを持ってない。
- 自宅に、インターネット回線の設備がない。
- 家族やペットがいて集中できない or 家族に迷惑がかかる。
みなさん、インターネットに日常的につないでいるようですが、その実態はスマホ経由がほとんどなんですね。
通常の研修のように、受講者を会議室に集めてできないか?
ということで、当事務所のお客様も、オンライン研修の希望を伺うと、従業員を会議室に集めて、講師のみリモートでできないか、という話になります。
ところが、Zoom などの Web 会議システムで、1室に複数のデバイスがある場合、不快なハウリングやエコーが起こってしまいます。
音声だけは1台のパソコンで拾えるといいのですが、ノートパソコンや Web カメラについているマイクは正面でしゃべることを想定して作られています。
少し離れた場所では、音声がうまく入りません。
これは、会議用のスピーカーマイクを使用すれば簡単に解決する問題です。
また、三脚を立てて web カメラを載せ、全員の顔が写るようにすると、講師のみリモートで、というご希望をかなえることができます。
Web カメラは広角ですが、十分なソーシャルディスタンスをとると、講師から顔がよく見えるのは、5,6名程度になります。
結局、小規模企業で今後オンライン研修を行うとすると、次のような方法が負担が少なく、研修効果が見込めます。
- 5~6名程度の少人数を会議室に集め、ソーシャルディスタンスをとって、マスクを着用し、全員同じ側を向いて座る。
- 広角の Web カメラや会議用スピーカーマイクを使用して、講師に会場のようすを伝える。
- 講師のようすは、プロジェクタや大画面モニタ(テレビ)を使用して受講者に見せる。音声は会議用スピーカーマイクから流す。
「小人数+会議室+オンライン」はメリットがいっぱい
この方式ですと、講師は遠く離れた場所にいても、受講者の表情がよくわかり、その場で質問を受けたり、グループワークもできます。[1]講師はマスクをする必要がないので、長い研修でも熱中症やスタミナ切れの心配がありません。
大人数で複数のグループに分かれてワークするときに比べ、講師が話し合いに適切に関与できるので、受講者の満足度も高くなります。
もちろん、おおぜいの場合に比べて、質問もぐっとしやすくなりますね。
ひとりひとりにフィットした研修を行うことができるのです。
遠方の事業所様でも講師の交通費・宿泊費も必要なく、1回の研修でむりやり全員集めて仕事に支障をきたすこともありません。
でも、たった5,6人? 全員に研修をしたいんだけど?
というニーズも当然ありますが、これはいくつかのグループに分けて、同じ内容を複数回開催することで解決です。
さすがに50人等となると10回程度やらなくてはならないのでたいへんですが、全員でも20~30人、管理職だけなら10人程度、という小規模事業所様にとくにおすすめです。
この規模の企業は、いままで研修の必要性を感じてはいても、人数に対して研修費用がかさむ、ということで、研修を実施したことがないというところがほとんどです。
当事務所のオンライン研修では、人数に応じた費用になっていますので、小規模企業様が利用しやすくなっています。
必要機器は当面無料で貸し出します
うちには、この研修に必要な機材がない、という事業所様も当然多数ありますので、当事務所では、機材1式を貸出できる用意があります。
宅配便で届いた機材をつなげば、会社の方では通常の研修と同じ準備で、オンライン研修ができる、というわけです。
今後は有料でレンタルする予定ですが、当面(雇用調整助成金の新型コロナ対応特例の期間中)は、無料で貸し出ししています。
また、現在当事務所のオンライン研修は、新型コロナウイルス対策で特別価格になっています。
ぜひご検討ください。
Footnotes
↑1 | 講師はマスクをする必要がないので、長い研修でも熱中症やスタミナ切れの心配がありません。 |
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