宇都宮市から封書が来ていたので、開けてみたら「企業のための外国人受け入れセミナー」の案内でした。
宇都宮市限定ではありますが、ここで共有しておきます。

チラシには URL の記載がなく、二次元コードがあるので、スキャンしてみたらリンクしたサイトが出てきました。
しかも、申込方法が「郵送、電話、FAX」って、いつの時代の話でしょうか。

なぜかお役所はメールをいやがることが多く、FAXで、と言われるのを、強引にメールアドレスを聞き出して送る、ということを何度もやっています。

これを見て思い出したのが、愛知県で町工場の社長さんをやっている叔父のこと。
先月久しぶりに遊びに行ったのですが、そのとき、職場で技能実習生を受け入れていて、やはり言葉の壁で苦労しているという話になりました。

叔父いわく、「ポケトークがとても役に立つ。ストレスが減った」ということでした。

家電量販店で明石家さんまの顔をつけた巨大な壁面広告を見たことがあり、そういう商品があるのは知っていましたが、そこまで実用的だというのは意外でした。

言葉があまり通じなくて、社長さんもストレスたまったかもしれませんが、身振り手振りだけで仕事を覚えようとする実習生もたいへんだったでしょう。
だいいち、それでは労災事故の危険もあります。
こういうツールを使って仕事がうまくいくようになれば、数万円(もっと安い商品もあるようです)の投資は十分元がとれるでしょう。

人口がどんどん減少していく日本社会。

入管政策は、必要なときに来てくれて、安い賃金でおとなしく仕事だけして、恋愛も結婚せず、子供も産まず、必要なくなったら帰ってくれる外国人を想定しているようですが、現実はもちろんそうはいきません。
最低賃金以下でこき使ったりするのは論外ですが、文化の違いで、よかれと思うことがうまく伝わらないこともあるでしょう。

正直、いまの日本社会では、外国人を多く受け入れても、かえって排外的なムードが高まったり、当の外国人も酷い扱いを受けて日本社会がすっかり嫌になり「二度と来るか」となることも、十分考えられます。
実際、政府が想定しているような都合のいい外国人は、当然ながらあまりおらず、働き先として、日本の人気は低いとも聞きます。

でも、ほんとうに対等な職場の仲間として受け入れる覚悟があるのであれば、別の文化の導入はきっと会社を強くしてくれます。
外国人を単に安い労働力として考え、「ここは日本なんだから日本のやり方で」と、問答無用で相手を押さえつけた瞬間、会社の発展のチャンスは失われてしまうのです。