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「あんたのお乳は腐っている」―医療関係者のトンデモ助言に泣く母親たちよ、立ち上がれ! | 森戸やすみ

「帝王切開で生まれると我慢しない子になる」「ミルクを飲んで育つとすぐキレる子になる」「授乳中の母親が睡眠不足に耐えるのは当然」「あんたのお乳は腐っている」「乳製品(肉、甘いものなど)を食べるから乳腺炎になる」

わたしにもふたりの子供がおり、産後の不安な気持ちやどうしようもない疲れは経験があります。そんなお母さんたちに、こういう「トンデモ助言」は、ほとんど脅迫でしょう。それも、助産師や保健師という、専門家としての権威があり、新米お母さんたちのいちばんの味方でなければならない人たちの口からこんな言葉が出るなんて、他人ごとながら腹が立ちます。

新米お母さんでなくても、いま、世の中に満ち満ちている、こういう脅迫的な「トンデモ助言」に振り回されてしまう人もたくさんいるでしょう。

きょうは、こういう「トンデモ助言」をするっとうまくやりすごせる方法をお教えしましょう。

助言をしてくれたのがほかの人だったら、と考えてみる

トンデモ助言のひとつの特徴は、とても断定的なことです。

しかも、それを口にする人が、なんらかの権威を持っていたり、年齢や立場が上の人だったりすると、事実でないことでも、まるで事実のように感じられます。

だれかに言われた言葉で、とても不安になり、しかも、それが、あまりほかのところでは聞いたことのない情報だったら、ちょっと考えてみてください。

あなたより若いお友だちや、妹や弟が言ったらどうだろう?

「えー、何いってんの。そんなことあるわけないじゃん!」と感じられたら、あなたが言った人の権威にまどわされて、その言葉に余分な重みをつけている証拠です。

「根拠はなにか?」と考えるクセをつける

たとえば、「帝王切開で生まれると我慢しない子になる」。この言葉の根拠はなんでしょう。

帝王切開で生まれた子と、そうではない子を追跡調査し、我慢強さを比較した統計でもあるのでしょうか。まずないはずです。

その人の観察だとしたら、「我慢する子かどうか」というのは、どうやって判断しているのでしょうか。

ちょっと落ち着いて、根拠があるかどうか考えると、へんなことだらけですよね。

ほかの人の意見をきいてみる

これは、元の記事にも書いてあることですが、いちばん大事なことかもしれません。

だれでも、自分にとってよく知らない分野のことがらについて、正しいのかどうか、根拠があるのかどうか、判断することは難しいものです。

身近にそういうことが聞ける人がいなくても、Facebook や Twitter などのソーシャルメディアに書くと、たくさんの人が意見をよせてくれることでしょう。

もちろん、それがすべて正しいわけでもなく、「根拠があるのかどうか」と考えてみることは必要ですが、少なくとも、極端なトンデモは排除できます。なにより、あなたのことをほんとうに心配してくれる人から暖かい言葉がもらえるでしょう。
 

トンデモ助言、常識で考えるとおかしなことばかりですが、常識がすぐに思い浮かばないくらい心が弱っているときはだれにでもあります。また、常識で判断できない専門的な内容のときもあります。そういうときは、上の3つの方法を試してみてくださいね。

 

 

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