人前で話すときなどに、アガるのを防ぐためには、事前の準備がたいせつ、ということは、以前に書きました。
とはいっても、とつぜんの指名だったり、内容について準備するヒマもなく、人前にでなければいけないときがありますよね。
そういうときはどうしたらいいのか、わたしのやり方をご紹介しましょう。
ストレッチする
体が硬くなっていると、声も出づらいし、気持ちも硬直しがちです。ほんの少しでいいので、直前に体をほぐすと、気分もだいぶ違います。
事前にお手洗いに行けるときなどは、個室の中で、首や肩を中心に、2,3分座ってできるストレッチをします。
ご自分の気持ちのいいやり方でいいですし、下に貼り付けた動画のように、youtube にたくさんの動画があがっていますので、参考にしてもいいでしょう。
お手洗いに行くいとまもないときは、首を横に倒して首の横を伸ばしたり、肩をかるく上げ下げする程度でいいので、立つ前に自分の席ですばやくやってみましょう。そんなに奇異に見えないと思います。
アガリ防止になると同時に、ラクに声が出せるようになります。
水を飲む
緊張するとノドが乾きますね。
しゃべりだしてから、「口の中がカラカラ」と気づくと、よけい話しづらくなります。
まずは、お水をゆっくり、口に含むようにして飲んでください。ガブガブ飲むのではなく、少しずつ飲むのがコツです。
コーヒーや紅茶などカフェインの入ったもの、ジュースなど甘みのあるものは、お手洗いに行きたくなったりよけいにノドが乾きますので、水がいいと思います。
体も心もほっとしますよ。
長く話すときは、水が用意できるようでしたら、話の途中に飲むと、話と話の間を区切り、気分を変える効果もあります。
自分の体の状態を観察する
いまの自分の体の状態はどうなっているでしょうか。
呼吸は浅くなっていませんか? 吐く息を意識してゆっくりにしてみましょう。ふーっと吐き出すと、自然にたくさん吸うことができます。
手は冷たくなっていませんか? 自律訓練法のように、自分の手が温かくなることをイメージするのもいいですし、少し指を動かしてほぐすのもいいですね。
そして、できれば、そのことを周りの人に話すと、なお、自分の体の状態を客観的に見られます。
「うわー、緊張します。手に汗が出ちゃってますよ」
「心臓がバクバクです~」
こんな感じに、ふつうに話してみてください。
「緊張している自分」の外に出て、客観的に眺めるイメージです。こうすると、あまり舞い上がらずにすみます。
自分のやり方をみつけよう
ここで紹介しているのは、わたし自身が実行して効果のある方法です。でも、必ずしもあなたに合うとは限りません。
できれば、いろいろ試してみて、自分のやり方をみつけましょう。
自分が信じられるのなら、おまじないでけっこうです。目的は「自分がアガらないこと」なので、根拠なんて関係なく、自分自身が納得できればいいのです。