12月に入り、年末調整の各申告書を会社に提出する締切を迎えているのではないでしょうか。
「そろそろ出さないと~」と思って、生命保険料等の控除証明を探したら、ない!
あれ? 来てなかったっけ?
いや、見たような気がする…
いろいろ考えますが、ないものはないので、保険会社等に再発行を依頼する必要があります。
しかし問題は、再発行には2週間から3週間かかる場合が多いということです。
提出期限間際に紛失に気づいたとしたら、ぜんぜん間に合いません。
再発行が間に合わない場合は「QRコード付証明書作成システム」を利用しよう
実は、最短で即日、保険料控除証明書が発行できるシステムが、2018年から用意されています。
「QRコード付証明書作成システム」を利用した証明書です。
この方法で作成した保険料控除証明書は、保険会社から郵送されてくる、ハガキ等の証明書の代わりに使えます。
ご担当者の方も、初めて聞くということもあるかもしれません。
「なにこれ?」と言われてしまったら、下の国税庁のサイトを見せて、ハガキ等で来る控除証明書と同等に使えることを説明しましょう。
では、具体的にどうやってこの証明書を取得すればよいのでしょうか。
まず控除証明書の電子データ(xmlデータ)を取得する
具体的には、まず契約している生命保険会社のサイトにアクセスし、「マイページ」「個人ページ」等から、控除証明書の電子データ(xml データ)をダウンロードします。
通常、オンラインサービスへの登録が必要ですし、保険会社によっては、ダウンロードではなく、電子メールに添付して送付してくるところもあるようです。
複数の保険会社と契約している場合は、すべての保険会社から、データをダウンロードします。
マイナポータル経由で、データを一括取得することもできます。
マイナポータル連携特設ページ(マイナポータルを活用した控除証明書等のデータ取得と自動入力)|国税庁
国税庁のサイトから「QRコード付証明書作成システム」にアクセスする
次に、その xml データを下記国税庁のサイトにある「QRコード付証明書作成システム」に読み込ませます。
ダウンロードする前に事前準備が必要だったり、使い勝手がよいとは言えませんが、読み込むとpdf ファイルが作成されますので、それを印刷してできあがりです。
ただし、このシステムは、スマホ未対応です。
ご自宅にパソコンやプリンタを持っていないということもよくありますよね。
そういう場合は、会社の担当者に依頼して、国税庁のシステムは会社のパソコンにダウンロードし、メールで送付する等したxmlデータを読み込ませて、会社のプリンタで印刷してもらうといいですね。
パソコンは持っているがプリンタはないという場合は、作成した pdf ファイルを、メール添付等で会社の担当者に送り、印刷してもらいましょう。
「QRコード付証明書作成システム」で作成した証明書はA4サイズのpdf になる
実際にQRコード付証明書作成システムで作成した証明書がこちらです。
証券番号と保険料はぼかしてありますが、実際は数字が入ってます。
契約が複数ある場合は、証券番号ごとに1枚になるので、この証明書を何枚か提出することになります。
筆者はこのような作業は慣れているので、生命保険会社のオンラインサービスのIDを取得するところから始めて、全体で15分程度でできましたが、苦手だな、という場合は、パソコンが得意な同僚等にサポートをお願いしましょう。
これで保険料控除証明書をなくしてしまっても、あわてることはありませんね。