CIMG3996
帰りの電車で、入り口付近に立っていたら、暗い窓に映る自分の顔が、あまりにも疲れて見えて、ぎょっとしたことはないでしょうか?

わたしは何度もあります。とはいっても、暗いガラスに映る表情って、やはり暗く見えがちなんですけどね。

もうひとつ、帰りの電車の中で表情が暗く見えるのは、電車のドアのガラスだと思っていたのに、ふと自分の顔が映っていたことに気づく、という状況だからです。

鏡に顔を映すとき、実は、「鏡に映った自分を見る自分」を意識した表情をしているのです。

ですから、自分のイメージにある、鏡に映っている自分の顔は、まわりの人があなたを見ているイメージとは、ちょっと違っている可能性があります。

とくに中高年の方、なるべく顔の力を抜いて、鏡を見てください。口角が下がって、いわゆる「への字口」になっている方が多いのではないでしょうか。

「への字口の顔」は、自分ではこれがふつうの顔、無表情な顔、と思っていても、まわりから見ると「ふきげん」「疲れている」「不満がある」と受け取られがちです。

いつも意識する必要はありませんが、人と話すとき、人の話を聞くとき、ちょっと意識して口角をあげてみてください。

どの程度あげたらよいかわからない場合は、感じがよく、そしておおげさになりすぎないかのはどの程度なのか、鏡の前で研究してみましょう。

中高年に限らず、よく「コワい」と言われる方は、この表情に原因がある場合も多いものです。

人の話を聞いているとき、聞き手は受け身のようですが、表情やしぐさなどで、多くの情報を発信しています。少し口角をあげた表情は「あなたを受け入れています」というサインになります。

柔らかい表情をしていると、話しかけやすく、親しみやすく、まわりの情報も自然に集まってきます。

「おもしろくもないのにニコニコできるか!」と思っている方、わたしも以前はそうでした。でも、表情をちょっと意識するだけで、相手に媚びを売るのではなく、ほどよい好印象を演出できます。

新しい人と出会う機会が多い春、ちょっと意識して、口角をあげてみましょう。