実は、この yhlee.org というドメインで、仕事用のサイトだけではなく、映画をテーマにした趣味のブログも運営しています。
実は、といっても、別に秘密にしているわけではありません。
あまりおおっぴらに宣伝していないので、アクセスはわずかなものです。
たぶんだれも読んでいないところで、好きなことをこそこそと書くのも、けっこう楽しかったりします。

2017年前半には、せっせと更新していたのが、ぱったり更新が止まり、18年、19年はぱらぱらとしか更新していません。

映画自体は月に4,5本ペースで見ており、感想は別のところでちょこちょこ書いたりはしていますが、なかなかここを更新する気分にはなれません。

映画の感想という、ごく私的なものですし、だれに期待されているわけでもないのですが、自分としてはここに載せるものは、コラムとして完結したものにしたいという欲があるんですね。

ただの素人がそういうサイトを運営して、そのような欲を持っているとどうなるか。
映画を見ている段階から、「ここはこういうふうに分析しようか」「このセリフは覚えておいて、あとでブログに書こうか」ということが頭に浮かんできて、虚心に映画に向き合えなくなってしまったのでした。
かっこいい文章を書くことが、映画を見る目的になってしまったのです。
大好きな映画なのに、これではあまり楽しくありません。

というわけで、映画は映画として、なるべく物語に集中し、あとでちょっと思い浮かんだことをメモ的に書いておく、といういまのスタイルになったわけです。

そもそも、ブログのタイトルも「映画メモ」だし、自分のところでそれやればいいじゃん、と自分でも思うのですが、サイトの方向性を変えるのはイヤなんですね。

現在更新しているこの「メンタルサポートろうむのブログ」(そういえば、ブログ自体はタイトルがありません)も、せっせと更新する時期もあれば、しばらく放置状態になってしまうときもあります。
ネットでの営業を考えるならば、できるだけ頻回に更新したほうがいい。
それはわかっていますし、書こうと思えば、毎日書くネタはあります。

物理的に忙しくて書く時間がとれないとか、単純に怠け癖がついたとか、そういうふつうの「更新できない理由」もあります。
でも、それとは別に、更新を続けていて、これはなんか違うな、と思う瞬間があり、そうなると、更新頻度が下がってきます。

このブログは、基本的に経営者や管理職、そして人事労務担当者を対象に書いています。
当然テーマはある程度しぼられてきます。
そして、文章のスタイル、だいたいの長さも決まっています。
それを毎日のように書き続けるとどうなるか。

ブログを書く時間はどんどん短くなります。
ほとんど考えるスピードでタイピングして、そこそこの文章になります。
いいですよね。
毎日ブログを更新しようと努力している方であれば、めざすべき境地かもしれません。

でも、わたしはそれがイヤなのです。
決まったテーマ、決まったスタイル、決まった分量の文章を書き続けると、思考自体も枠組みが決まってきてしまいます。
だからこそ、早く書けるようになるんですけどね。

専門職というのは、ただでさえ、頭が固まりやすいです。
毎日いろいろな資料や本を読んで勉強していますが、それは基本的にものごとをひとつの方向から見たものです。
なんだか、そうやって固まってしまうのがイヤなのです。

常に進化し続けたいとか、そういう口幅ったいことを考えているわけではなく、なんとなく「そうやって固まってしまうと、わたしはわたしでなくなってしまう」という変な危機感があります。
泳ぎ続けていないと死んでしまうマグロか、という感じですね。

やっとこの妙なタイトルに話がたどり着きました。
当方の自分語りにおつきあいいただき、ありがとうございました。