きょうは父の命日です。亡くなってから5年になります。
生きているときは、ワンマンで気が短くてめんどくさいオヤジだと思っていましたが、心の準備をするひまもなく急に亡くなったこともあり、思ったより自分にとって打撃だったようです。
わたしの若いころは、地方出身の女の子が、東京の大学に入って一人暮らしするというのは、まだ反対されることもよくある時代でした。実際、わたしの大学進学が決まったとき、叔父たちからは「東京になんかやったってろくなことがない」というようなことは言われたようです。でも、父はそういうことはおくびにも出さず、「女の子だから」どうのこうの、なんてことは一言も言いませんでした。
大学だけではなく、わたしのやりたいことはすべて認めてくれ、費用も快く出してくれた父ですので、めんどくさいなんて言ったらバチがあたりますが。
親孝行というほどのことはなにもしていませんが、わりと早めに孫の顔を見せることができたのはよかったかなと思います。
子供を連れて帰省するというときは、駅から実家まで歩いて行くと、家の前で父が部屋着姿で待っていたのを思い出します。家の中にいればいいものを、待ちきれなくて外でうろうろしていたんですね。
今年は、ちょっと遅れてしまいますが、週末には帰省して、兄弟と母、そして上の息子とで、思い出話でもしようと思います。
写真は赤ちゃんのときのわたしと父です。父はまだ20代半ば。