職場でいただきもののお菓子をみんなで分ける。
ついでにお茶を入れてちょっと一息。
よく見られるなごやかな光景です。
ところが、お菓子が出てくると、「ああ、いやだな~」とつい思ってしまう人がいます。
「甘いモノがあまり好きじゃない」「ダイエット中だから、できれば食べたくない」
とはいっても、最初のころ、断っては悪いかな、と思って無理して食べて「おいしい、おいしい」と言ってしまったので、いまさら、断りにくい。
だれにも言えずに、こんな悩みを抱えている人もいるのです。
たかが、お菓子。ちょっとしたことなのですが、しょっちゅうとなるとだれからおみやげを持ってくるだけで気が重くなります。
「最初にきっぱり断ればよかった」と思っても、もう遅い。はっきり言えない自分がいやになったりします。
でも、なにかを伝えるのに「遅すぎる」ということはありません。
いつもは OKしているけど、ほんとは断りたい。そういうときには、どう言えばいいのでしょうか。
こう言えば解決! という魔法の一言は残念ながらありません。
でも、最初にこれを言うと、少し自分の気持ちも軽くなり、相手にも誤解されにくい言い方があるんですよ。
たとえば、こう言ってはいかがでしょうか。
「いまさら、と思うかもしれないけど、気を悪くさせるのがいやで断れなかったんです」
「せっかくのお菓子なのに、断っちゃうと冷たい人と思われるかな、って心配だったんです」
「言いにくいんだけど、ちょっと勇気を出しますね」
あなたのキャラクターによって、言い方はいろいろあると思いますが、ポイントは
いまの気持ちを正直に話すことです。
「嫌われたくない」「KYな人と思われたくない」「相手の好意がうれしい」「いままで言いにくかった」
こんな気持はだれでも理解できますよね。それをまず言うと、相手の理解も得やすく、その後の断りも言いやすくなります。
言われた相手も
「なんだ、そんなこと気にしてたの」「心配することないのに」
と、あなたの心配りに気づいてくれることが多いものです。
でも、言い訳が長いのはかえって逆効果。シンプルに短い言葉を探しましょう。