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NHKの連続ドラマの影響で、『赤毛のアン』の話題を聞くことが多いですね。

本好きの女の子だったわたしも、子供のころに読みました。でも、なぜか主人公のアンに親しみを抱くことができず、というか、正直「しゃべりすぎてうっとうしい」と感じて好きになれず、一度読んだだけでおしまいでした。

『赤毛のアン』と並んで、読書好き少女の必須アイテムというべき本は、『若草物語』『あしながおじさん』だと思いますが、こちらは、両方とも大好きでした。

2冊とも続編があり、1冊めもよく読みましたが、どちらかというと、続編のほうが気に入っていて、何度も読み返しています。続編は1冊めよりパワーが落ちるような印象がありますが、この2冊はそんなことはなく、登場人物は重なっていますが、別の物語になっています。

『続若草物語』のほうは、4人姉妹のその後が描かれていますが、結婚、恋愛、そして、死というテーマで、親の手を離れ、大人になっていく成長の物語です。

『続あしながおじさん』のほうは、前作の主人公の親友だった女性が、孤児院の院長として奮闘する物語。

どちらも、主人公の少女たちが、おとなになり、恋愛に悩み、結婚の現実に直面し、職業的な自立を模索し、という時期の物語で、中学生くらいで読むには、こちらのほうがぴんと来たのでしょう。

日本では児童文学というくくりだと思いますが、それほど子供向けではなく、大人が読んでも物足りなくない小説だと思います。若い女性であれば、自分に近しい物語として読めるでしょうし、もっと年齢の入った方だと、若いころをなつかしく思い出すよすがになる内容だと思います。

男性で読んだという方はあまり聞いたことはないのですが、ぜひ感想を聞いてみたい気がします。