友だちといっしょに急いで歩いていたら、その友だちが誤ってほかの人につきあたり、転ばせてしまった。
ふつうは、急いで、転んだ相手にかけよって助け起こし、「だいじょうぶですか? お怪我はないですか?」とたずねるだろう。
友だちが自分のしでかしたことに驚いて、ぼーっと立っていたら(まあ、当事者はそういうことってありがち)、「なにしてるの、早くあやまりなよ」と言うかもしれない。
「ごめんなさい、悪気じゃないんです」とかわりにあやまったり弁解したりするかもしれない。
と、現実によくある、ちょっとした過失からの事故であれば、話はけっこう簡単なのである。
レインボー旭日旗については、ご本人は謝罪しているし、別に大きな被害を受けたわけではないし、えらそうな言い方だが、もちろん、許します。
でも、こういうとき、まわりの人たちの振る舞いは、難しいね。
「あの表現にいかに正当性があったか」をかわりに述べるのは、転んだ人を助け起こしもせず、つったったまま、「これこれこういう正当な目的があって、急いでいたんです! しかたないんです! だいじな目的が理解できれば、痛みなんて感じませんよ!」と演説はじめちゃってる感じ。
知らんがな。
「友だち守るぞ!」と公開の場で力まなくても、本人にはこっそりDMでもなんでもしてなぐさめておけばいいものを。
もっとも、レインボー旭日旗には正しい意味があるんだから、ごちゃごちゃえらそうに文句たれてうるさいんじゃい! というのが本音であれば、関係のない話だが。