20150107oyako

若き日の体験から

25年前のわたしは、幼い子供を抱えて、就職しようとしている若い母親でした。

履歴書を書いてみたものの、「免許・資格」の欄に書けるものは皆無。当時は、運転免許も持っていませんでしたし、結婚前に短い期間勤めてはいたものの、キャリアと言えるほどのものはなく、これでは採用はおぼつかないだろうな、と自分でも思えるような状況でした。

履歴書にアピールポイントを作ろうとして、思いついたのが資格をとることでした。

事務系の仕事が希望だったので、簿記2級、秘書検定2級、英検2級をとりました。いったいなんの仕事がやりたいんだ、と思うようなラインナップですが、正直、なんでもよかったのです。

結局、派遣の仕事をすることになり(当時の派遣は、事務系のみでした)、このとき取った資格はあまり仕事に使うことはありませんでした。

身につけた知識はけっしてムダにならない

では、資格の勉強がムダになったかというと、そうではありません。

簿記を学んで基本的な経理の知識を得たことは、いまでも役に立っています。後日開業してからは、確定申告を自分でやることができましたし、事業のお金の流れについて理解しているので、お客様に対するアドバイスにも厚みが出ます。

おとなになってから、英語の基礎をやり直したおかげで、その後、ネット時代が到来したときに、英語のサイトもまあまあ読める程度にはなりました。

また、秘書検定については、内容は忘れてしまいましたが、基本的なビジネスマナーを知っている、という自信につながりました。

資格取得は大きな自信に

そう、資格試験に挑戦して合格するメリットは、仕事の実力をつけることももちろんですが、自分に対する自信がつく、とういことにあります。

その後、行政書士、社会保険労務士、さらに産業カウンセラー、セクハラ・パワハラ防止コンサルタントの資格をとり、それはすべて現在の仕事に結びついています。

けれど、このとき簿記や秘書検定の資格をとらなかったら、その後、比べ物にならないくらい難関の、法律関係の資格に挑戦しようと思ったでしょうか。いきなりでは、かなり難しかったでしょう。

ですから、このとき資格試験にチャレンジしたという気持ちが、現在のわたしの基礎にあります。

育児をしながら仕事をしようとする方は、とくに、思うように残業できなかったり、急に休んだりすることが多い、という「ひけめ」をもってしまいがちです。わたし自身も覚えがあります。「自分はこの会社で必要とされていないのではないか?」という気持ち・・・こういう気持ちのまま、仕事をするのはつらいですよね。

でも、「これがわたしの専門」「この仕事については、きちんとした知識をもっている」と言えるものがあれば、かなり違ってきます。

給与計算実務能力検定のメリット

わたしも、その当時、給与計算実務能力検定があったら、確実に受けていたと思います。

給与計算は、すべての事業所で必要な仕事です。外部委託していても、勤怠管理までは委託できませんから、労働時間法制などについての、基本的な知識は必要です。

さらに、自社で行っている事業所では、毎月必ず発生する仕事でもあり、遅れや間違いは許されない仕事です。それだけに、担当者には一定のスキルが求められます。

能力とやる気をアピールするために、資格試験をとることはとても有効です。短期間の勉強で効率的に知識を身につけられます。

2015年は、給与計算実務能力検定でステップアップすることからはじめませんか? 履歴書に書ける公的資格です。DVDで好きな時間に勉強することもできます。

いま子育てをしている世代の方には、子育てて得られる充実感とともに、資格取得によってキャリアアップし、充実した仕事生活が得られるよう、わたしも応援したいと思っています。