お知らせにも掲出した通り、ことしも各地で年末調整セミナーに登壇します。

いまや、手作業で給与計算や年末調整をやっている会社は、ごくわずかでしょう。
どこでも給与計算ソフトを利用したり、税理士事務所に外注したりしているはずです。

しかし、毎年年末調整セミナーは盛況です。
パソコンにまかせきりで、できるような業務ではないのです。
担当者が知識と正しい手順を知っていると、「やらされ感」も少なくなり、自律的に仕事に取り組むことができます。

とはいっても、残念ながら、知識やスキルだけでは担当者の苦労はなくなるわけではありません。

ベテランでもめんどうな年末調整業務といえば・・・自社の従業員とのやりとりです。

申告書の書き方がわかりにくい上に、A4用紙にむりやり詰め込んであるので、字が小さく見えづらい。(老眼の人にはツラい)
「これどういう意味?」という問合せが従業員からばんばん入り、ほかの仕事ができない。(適当なことを書くよりは、聞いてくれたほうがマシですが・・・)
また、期限を決めてもなかなか申告書が揃わない。
生命保険料控除証明書が見当たらないから、ちょっと待ってくれない? という人がたいてい出てきます。

期限までに申告書が提出されても、字が汚くて読めない。
明らかに間違った数字が記入されている。
こういう場合は、個別に連絡して確認する必要があります。

でも、今年はこの手間(と、ストレス)を、少しでも減らす方法があります。
例年のように記入した申告書を提出してもらい、それを見ながら給与ソフト等に入力するのではなく、従業員にスマホ等から入力してもらい、会社側はデータで受け取る方法です。(いったん紙にプリントアウトして申告書の形で受け取ることもできます)

国税庁が発表した年末調整ソフトを使えばいいわけですね。
このブログを書くために、インストールして少し使ってみましたが、お役所製にしては、なかなかよくできています。

しかし、Windows にインストールするには開発者モードって・・・これはなんとかならないのでしょうか。
会社の担当者は、Windows か Mac でしょうが、従業員の側はスマホにインストールする場合が多いでしょうから、そこはそんなに心配することはないのかもしれませんが。

期限までにデータを出してくれるかどうかは、年末調整ソフトを使ってもいっしょといえば、いっしょです。
また、まったく新しいやり方なので、やはり今年は担当者あてに質問の内線がばんばん入ってくるかもしれません。
それに、こういうことに慣れているわたしでも、やはりいままでやっていた方法をがらっと変えるのはめんどくささが先に立つので、担当者にも従業員にも、そういう心理的な抵抗は当然あるでしょう。

と、いろいろありつつ、やはりチャレンジしてみる価値はあります。
慣れてくると、「紙を見て、手書きの数字をPCで入力していたなんて、信じられない」ということになりますよ。

電卓からパソコンになり、Dosから Windows になり、みながスマホを使うようになり、という変遷を見てきたわたしからすると、ペーパーレス化の流れは止めることはできないので、早くに慣れておいたほうがいいと思います。

こうやっておすすめして、実際使ってみたら不具合連発ということにならなければいいんですが・・・と、ここがちょっと心配です。

ほんとうのところを言うと、多少お金はかかりますが、お役所製のソフトより、ずっと使いやすく、サポートも行き届いた、各社から出ている年末調整ソフトを使うのが、もっとおすすめです。

とくに、当事務所は、ジョブカンの認定アドバイザーになっているので、当事務所のご紹介でご利用いただくと、かなりの割引があります。
ジョブカン労務管理ジョブカン給与計算のどちらかをご利用ですと、年末調整機能が無料で利用できます。
ご興味のある方は、無料お試しをぽちっとする前に、まずはご連絡下さい。
割引は初月のみではなく、ずーっと続くので、とてもお得です。

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