3月に「研修・セミナーで伝わる話し方」というテーマでセミナーを行いました。
主催の PSR Network 様から、このテーマでセミナーDVDを作成したいというお話をいただき、先日、撮影をしてきました。
上の写真はそのときの模様です。

セミナーに登壇する前には、いつも自分で録画して練習をしています。
録画したものは、プロとしては、絶対に人前に出せないレベルです。
前に受講者の方がいる本番のほうが、ずっとできがいいです。
受講者の方の反応に依存して、セミナーをやっているとも言えます。

ですが、今回は受講者は目の前におらず、ずっとカメラ目線で話さなくてはなりません。
カメラの向こうには、担当者の方がいてくださって、撮影が一段落してカメラを止めるたびに励ましてもらえたので、なんとかできたような感じです。

それと、研修・セミナーでお話するときは、通常立ってやりますので、座って話すというのもめったにないことです。

写真では、足元が暗くてよく見えませんが、実は、足の短いわたしには椅子が高すぎ、つま先しかついていません。
いつも講師の仕事で使っている5センチくらいのヒールであればかかともついたかもしれませんが、足元が写ることはないとわかっていたため、ローヒールで行ってしまいました。

ふだんの仕事では、足を肩幅くらいに開いて仁王立ちですね。
かっこいいとは言えませんが、写真を見るといつもそんな感じです。

ちょっとやりにくいな、と思ったものの、予定は2時間ちょっとということもあり、そんなに気にせずに始めました。
ところが、撮影時間はどんどん伸び、3時間を超えてしまいました。
NGを連発したわけではなく、予想よりも話した時間自体が長くなってしまったんですね。

そうすると、最後の方にはいやにノドが疲れてしまい、最後まで声がもつかな、と心配になるほどでした。
ふだんなら、3時間どころか、5時間6時間のセミナーでも、声が出なくなることはなく、それどころか、終盤のほうが声の通りがいいくらいです。

結局、足がしっかりついていない状態では、いつものように腹筋を使って体を支えることができず、無意識にノドに力を入れて発声してしまっていたようです。
発声の問題だけでなく、気持ちを落ち着けるためにも、足全体がしっかり床についていて、ふんばれるほうがいいような気もします。

「地に足をつける」というのは、比喩的表現ではなく、まさに自分自身を支えるためにだいじなのだということを再認識しました。

ふだんやらないことをやると、いろいろ発見もあり、緊張して疲れはしましたが、楽しいお仕事でした。

DVDの発売についてはまだ詳細が決まっておりませんが、決まり次第またお知らせいたします。