在宅勤務用チェアの選び方

テレワーク、とくに在宅勤務が増加したことから、さまざまな需要が生まれました。

ことしの春夏は、Web カメラが品薄で、在庫ありでも、コロナ禍の前では考えられない値段になっていたりしましたね。現在は在庫も値段も回復したようですが。

そのほか、それほど急激ではないにしろ、明らかに多くの人が求めているのが、オフィスチェアです。いままで食卓用のイスや簡易的な折りたたみイスを使っていた人たちも、自宅で仕事を長時間するようになったことから、「これでは疲れてたまらない。もっといいイスが必要だ」という実感を持つようになったのではないでしょうか。

わたしがSNSで見ている範囲でも、ひんぴんと「新しい仕事用イスがほしいけど、どういうものがいいですか?」という投稿を見かけます。そのような方たちが求めているのは「快適に長時間座っていられる」「腰が痛くならない」ということのようです。

自宅の一室で開業して20年以上、[1]その後、自宅敷地内に事務所を建てました。長時間パソコンの前に座って仕事をしているわたしからのアドバイスは、これ一択です。

バランスボールをイス代わりに使う

下のリンクは、わたしが2007年8月にバランスボールを購入したショップのものです。[2]アフィリエイトリンクにしてみました。ちょっと楽しみです(笑) 当時の値段は6,480円でしたが、現在はなんと3,980円になっています。デフレだ!

1年保証がついていますが、10年以上ハードに使ってもなんともないので、耐久性も証明されていますね。

わたしが購入した13年前から、バランスボールをイスにするという使い方は推奨されてきました。

  • 姿勢がよくなる
  • 体幹を鍛えることができる
  • 基礎代謝があがってダイエット効果がある
  • 集中力がアップする
  • 腰痛や肩こりが軽減する
  • 座ったまま、簡単なエキササイズができる

などなど、いろいろな効果が謳われています。

わたしが実感しているのは、姿勢がよくなることと、集中力がアップする、ということです。腰痛にはかなりいいような気がしますが、肩こりには残念ながらわたしの場合は効果がありませんでした。ついでにいうと、ダイエット効果も感じられませんでした。

逆に、バランスボールをイスにすることのデメリットは次のようなものでしょう。

  • キャスター付きのイスのように小回りがきかない
  • 筋肉が疲労して長時間座っていられない

確かに、通常のオフィスチェアのように、気楽に動くことはできません。床にものが落ちてしまったときも、安全に取ろうと思ったら、いったん立ち上がる必要があります。[3] … Continue reading

固定用のリングや、カバー等を使うとなおさら動きにくくなりますので、わたしは使っていません。そのままだと不安定なようですが、運動神経の鈍さには自信があるわたしでも、転んだことは一度もありません。無意識に安定したイスに座っているときよりも気をつけているようですね。

そして、重要なのが、2番めの点です。

筋肉が疲労して長時間座っていられない

だいじなことなので繰り返しました。

疲労といっても、姿勢が崩れて筋肉に不自然に負担がかかってしまうのではなく、正しい姿勢を保つために筋肉を使っているわけです。体を動かしたために疲れることに近いでしょう。

バランスボールに座っていて、疲れて座っていられなくなるのは「これ以上、じっと座っているとよくないよ」という体からのサインなのです。そのように感じたら、立ち上がって飲み物を持ってくるなり、ストレッチをするなり、ちょっとそのへんを散歩したりする潮時だということです。

ふつうデメリットに数えられる内容ですが、わたしはこれは、大きなメリットだと思っています。

テレワーク、とくに在宅勤務で気をつけなければならないのは、会社にいるときよりも就業時間の縛りがゆるいので、ついつい長時間労働になってしまう、働きすぎてしまう、ということです。

バランスボールに座っていると、自然に長時間労働が防止され、適度に体を動かすことができるのです。

そしてもうひとつ、よくある在宅勤務の困りごととして、オンとオフの切り替えがうまくいかないことがあります。バランスボールを使うと、そこもクリアすることができます。

パソコンが前にあって、高価なオフィスチェアのような楽なイスに座っていると、仕事が終わったあとや休憩時間に、つい、ネットサーフィンをしてしまったり、You Tube やNetflix 等を楽しんだりしてしまわないでしょうか。

バランスボールは、くつろぐことには向いていません。

バランスボールに座ると、自然に背筋が伸び、仕事モードに入ることができます。そのまま、休憩したりくつろいだりすることは難しくなります。つまり、いまは仕事、いまは休憩時間、そして、いまは仕事が終わったオフの時間というメリハリがつけやすいのです。

休憩するときは、パソコンの前を離れて、座るのであればソファや畳に座りましょう。そのほうが短い時間でもしっかり体も頭も休めることができます。

これは、バランスボールだけでなく、座り心地のよくないパイプイスや、背もたれのないスツール等を使った場合でも同じです。仕事用のイスは、デスクの高さに合ってさえいれば、座り心地があまりよくないほうがいいかもしれませんね。

かといって、すぐお尻が痛くなるようなイスは、やはりあまり望ましくありません。仕事がつらくなってしまいます。

バランスボールは、長時間座り続けること、くつろぐことはできませんが、お尻が痛くなることもなく、座り心地が悪いわけではありません。その点を考えると、スツールやオフィス用途以外のイスよりも仕事向きだと言えます。

安価で、体によく、長時間労働も防止できるバランスボール。自営業者としてだれに監督されることもなく仕事をし、10年以上座っていて、在宅勤務にはこれがベストだと感じています。

家で仕事する時間が増えたから、新しいイスがほしいな、と思っているあなた。まずは、「長時間座りっぱなし」という自分の仕事スタイルを見直してみるべきでしょう。

Footnotes

1 その後、自宅敷地内に事務所を建てました。
2 アフィリエイトリンクにしてみました。ちょっと楽しみです(笑) 
3 わたしは机の端をつかんで、バイクでバンクする要領でお尻をずらして拾っています。ストレッチにはなりそうですが、転ぶ危険が大きいので、おすすめしません。