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ここ、宇都宮では、桜はそろそろ盛りをすぎようとしていますが、那須、日光など県北の方では、まだ楽しめるようです。

Facebook を見ていると、多くの方が写真を投稿していて、きれいな桜の写真がたくさん並んでいます。

桜はきれいか? って、ちょっと妙なタイトルですよね。きれいに決まってるじゃないの、と思う方が多いでしょう。

満開の桜を見ると、思い出すことがあります。

若いころ、友人の1人が、咲き誇る桜を見て「わたし、桜って汚いと思う」と言ったのです。

確かに、少しグレーがかった花びらの色、葉がない状態で、花だけが枝にみっしりついているところは、なにか汚れた泡がまとわりついているようにも、見えなくはありません。

その友人は、いつも個性的なおしゃれをしている人でしたが、「他人とはちょっと違ったわたし」をアピールしようとしたわけではなく、思ったことがふと口に出たという感じでした。

そのときわたしは、あっと虚をつかれた思いでした。

「桜=きれい」と、なにも考えずに、ほとんど自動的に口に出していないだろうか。それは、世間でそうなっているから。わたしは、ほんとうにきれいだと思っているんだろうか。

そんなことを考えさせられました。

そして「桜は汚い」と言っても、変人扱いされないとわかっていて、彼女がそれを口に出したことを感じて、少しうれしくなりました。

だからなんだ、というわけではないのですが、小さな思い出です。