まず「その1」からお読み下さい。

リバウンドの原因はなにか


何度もダイエットした経験から、自分は、自分で決めた食事や運動などのルールを守れることはわかっていました。
なので、数ヶ月で結果が出たわけですね。
しかし、目標に達してダイエット終了した後は、元の「太っている人の食べ方」に戻ってしまいます。
これが、リバウンドの原因だと考えました。

ダイエット中だろうと、とくに体重のことは気にしていなかろうと、「食べる」ということについての行動を変えなければ、何度やっても同じことになってしまいます。
ですから、今回のダイエットでは、食事や運動以上に、行動を変えるということに主眼を置きました。

ダイエットのための方法論は、世に満ちていて、常識で考えてそれほど体に悪くなさそうであれば、なんでもいいのです。
きちんとルールを決めて、それを守れば必ず結果は出ます。

自分の欲求には種類がある


ただ、「ルールを決めてそれを守る」というのは、自分の欲求よりルールを優先することですから、かなりムリをしています。
ムリは長くは続きません。
ムリしない、つまり、自分の欲求に素直であれば、欲求を押さえつけることによる反動が出ることもないわけです。
でも、欲求どおりにしたら、どんどん太ってしまう。どうしたらいいの? ということですよね。

実は、自分の欲求と思っているものの中には、ほんとうの欲求と、習慣から来るもの、外部の刺激から来るもの、という種類があります

いつもお昼になるとランチを食べている人は、その時間になると、格別お腹が空いていなくても、なんとなく食べなければいけないような気分になります。
また、自分がお腹が空いていないことはわかっていても、その時間に食べないと、もう食べる時間がない、というような場合は、やはり食べてしまいますよね。
これは、自分のほんとうの欲求ではなく、習慣から来る欲求です。

毎日晩酌をしている人も、ほんとうに毎日飲みたいわけではなく、ただ習慣から飲んでいる場合も多いのです。

また、Facebook、Instagram などを日常使っていると、おいしそうな食べ物の写真がたくさんアップされています。
上にあるピザやスイーツの写真は、実際わたしが最近食べたものです。

テレビを見れば、CMにしろドラマやバラエティの中にしろ、飲食のシーンがしょっちゅう出てきます。
慣れているのでふだんはなんとも思いませんが、空腹な状態でテレビを見れば、いかに欲求をそそるようにできているか、びっくりするくらいです。

こういうものを見ると、なんとなく食べたくなりますよね。
これが、外部の刺激から来る欲求です。
ほんとうの自分の欲求ではありません。

ニセの欲求と、自分のほんとうの欲求を区別する、便利な道具がマインドフルネスなのです。

マインドフルネスでニセの欲求に勝てるように


わたしがマインドフルネスの本を初めて読んだのが、2年ほど前です。
最初は正直ぴんと来ませんでしたが、なにせ人事労務管理の分野では継続的に話題になっていますので、少しずつ本も買い足し、研修も受け、瞑想も短い時間ですが、毎日するようになってきました。
もともと、リラクセーション法のひとつとして、呼吸法や自律訓練法を自分でも行い、研修でも扱っていたので、やってみればなんてことはありませんでした。

そう、マインドフルネスの瞑想は、呼吸法や自律訓練法ととても近いです。
これらをやったことがある人は、すんなり入っていけるでしょう。

マインドフルネス瞑想は、自分の体の動きや呼吸に意識を集中します。
これをちょくちょくやっていると、だんだん自分の体にぱっと意識を集中するだけで、体の状態がわかるようになってきます。
つまり、上で述べたような、習慣から来る欲求、外部の刺激から来る欲求と、自分のほんとうの欲求をすぐに区別できるようになります。

もっとも、別に瞑想をしなくても、「わたし、いまほんとうにお腹すいてる?」「自分はいまほんとうに酒が飲みたいのか?」と考える習慣をつけるだけでも、ダイエットでは十分です。
瞑想しなくても、そのように「今ここ」の自分に意識を集中することこそがマインドフルネスなのです。

ダイエット中の場合は、「お腹が減ってないときは食べない」「お酒が飲みたくないときは飲まない」というルールに従うわけですね。

もちろん、いろいろな状況から、またはニセの欲求に従ってしまい、ルールを守れないときもあるでしょう。
そのようなときは、食べているとき、飲んでいるときに、もう一度自分の体に意識を集中し、どういう状態になるのか観察してみましょう。
習慣や外部の刺激から来た欲求のときは、「思ったよりおいしくない」「胃にもたれる」「すぐに飽きる」などの感覚があるはずです。

ニセの欲求のときには、欲求を満たしてもそれほどの喜びはない、ということがわかるようになると、そのような欲求の力はだんだん失われていきます。
それほどストレスを感じずに、習慣から来る欲求や、外部の刺激から来る欲求をやりすごせるようになるのです。

食べたい、飲みたい、という欲求が自分の体から来るものであれば、それに従わないのは体に悪いし、ストレスもかかります。
でもそれがニセの欲求であれば、欲求の奴隷になり続けることこそが、体には悪い状態なのです。

これが、マインドフルネスを身につけるとダイエットに成功するほんとうの理由です。

さらに、もう少し具体的な手法について、次の「その3」でお伝えしたいと思います。

無理に引っ張っているわけではなく、書いていると長くなってしまうので、ご容赦下さいね。
次の更新をお楽しみに。