ハン・ソッキュのフィルモグラフィーを見ていたら、未見なのに気づいて見てみることにした。キム・ヘス姐さんとの共演だし。
日本公開はなく、まったく話題にもなっていなかったので、期待はしてなかったのだが、確かにこれはあかんわ。
ところどころ、くすっと笑えるところもあるのだが、全体になにを見せたいのかはっきりしない。

キム・ヘスは、夫にとつぜん先立たれ、学校に行きたがらない中学生の娘だけでなく、経済的な困難まで抱えている。
不眠に苦しんでいて、うつ病で医者にかかってもいる。化粧を薄くして疲れた雰囲気を出そうとはしているのだが、それにしては全体にはつらつとして顔色もよすぎるし、胸の谷間も強調しすぎ。
しょんぼりしおれずに、やたらと怒りっぽくなるタイプもあるので、別におかしいわけではないが、もう少し暗い雰囲気がほしかった。

精神科の男性医師にも、「なんで話を聞かずに説教ばかりするの。女医みたいな名前でだまされた!」とブチ切れ、その後、インタビューするという口実で近づいてくるニセ作家のハン・ソッキュにも、アドバイスなんかいらない、話をきいてくれ!と、早口でまくし立てるセリフがおかしい。
「韓国の男は、いい年になりさえすれば、だれにでもアドバイスできる資格が国家から発給されるのね!」
韓国の男以外でも、そういう男は多い。悩みを打ち明けている女性に、いらんアドバイスばかりして、「賢いオレ」「親切なオレ」を強調しようとするおばかさん。男だけじゃないけど、どうも男にめだつ。つまんない助言に相手がドンビキしてる表情にも気付かない鈍感さとセットになってる人が多いからかな。
亡くなったキム・ヘスの夫が家の中に隠したという、20億ウォンの古美術品の茶碗を探してハン・ソッキュがじたばたし、地下の倉庫に閉じ込められてヘロヘロになったりするあたりから、やっとおもしろくなってくるのだが、そこまでが長すぎる。

金棒引きという、すでに死語になった言葉がぴったりの、隣の家のおばあさん、イ・ヨンニョ。「おばあさん」と呼ばれて怒り狂い、すてきな下着を身に着けて鏡の前でポーズを取る。
勝手に着手金を受け取って、いよいよまずくなると夜逃げしようとするハン・ソッキュの相棒やら、背の低いの気にしているヤクザやら、キム・ヘスにコクろうか悩む若い警官やら、それぞれの悩みをテンポよく見せるシーンもあるのだが、全体にもっとおもしろくできるはずなのに、とにかく中途半端。

ハン・ソッキュ出演作全部見てるよ、というために、消化試合をした感じ。残念。



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メモ

邦題 2階の悪党
原題 이층의 악당
監督 ソン・ジェゴン
俳優
原作
劇場
媒体 DVD(レンタル)
だれと
観た日 2017/05/06