一般財団法人 秋田県建設・工業技術センター 様


一般財団法人 秋田県建設・工業技術センター様の主な業務内容は、建設技術等に関する研修の実施や情報の提供、工業原材料及び建設資材等の試験分析、公共事業積算システムに関するサービス、インフラ長寿命化の支援業務等です。
これからますますその業務は、地域における重要性を増しています。

2018年3月に、メンタルサポートろうむのハラスメント防止研修を職員全員がご受講いただきました。
ご担当者の櫻井様に、研修についてのご感想を伺いました。(取材:2018年4月)

事業所データ

本部所在地:〒010-0941 秋田県秋田市川尻町字大川反170-177
Tel:018-863-4421
Websitehttp://www.actc.or.jp/index.html
職員数:約60名(内 女性約15名)

働きやすい職場だが、コミュニケーションに課題も

社労士 李社労士 李

櫻井さんは、他の事業所にもお勤めになったことがあるそうですね。秋田県建設・工業技術センター様に、ご自身が勤めてみてどうですか?

ご担当者ご担当者

福利厚生も手厚く、働きやすい、いい職場ですよ。
こちらに勤めて感じたことは、忙しいときはしっかり働き、休むときは休むというメリハリのある会社という印象でした。
例えば有給についてですが、実際に有給を使うことができるかどうかは、職場の雰囲気などもあり難しいことが多いです。しかし、ここの職員は、仕事との折合いをつけて上手に休暇を取っています。そういった福利厚生面ではよい職場だなと思っています。

社労士 李社労士 李

コミュニケーションに関してはいかがですか?

ご担当者ご担当者

正社員以外に、様々な雇用形態の方がいらっしゃいます。また、勤続年数の長い人、短い人という違い等から、意思疎通の難しさを感じています。
人間関係がこもりがち、といったらよいでしょうか・・・

社労士 李社労士 李

ふだんの職場は、どんな雰囲気ですか?

ご担当者ご担当者

1階のフロアは大部屋で、50人以上いるのですが、全員がパソコンにむかってしーんとして仕事をしている感じです。
そのほかに、業務内容別に小部屋に分かれ、各部屋1,2名で作業している部署もあります。

社労士 李社労士 李

仕事に真剣に取り組んでいるけれども、コミュニケーションという面では、少し心配な感じですね。

実際に接してみた印象は、講師の指示をぱっと理解し、さっと動き、いま自分が求められていることをよく理解している、優秀な技術者集団、という感じでした。

自己紹介で「日本酒が好き」とアピールした講師に対して、休憩時間に秋田のおいしい日本酒を教えていただくなど、フレンドリーな方が多かったのも印象的です。

適切な指導に対する迷いから、ハラスメント研修の受講へ

社労士 李社労士 李

ハラスメント防止研修を行おうと思ったきっかけはなんですか?

ご担当者ご担当者

上司が指導する上でどのように関われば適切なのか? と迷う場面が増えてきたためです。
これは上司だけではなく、指導を受ける立場も含めて「なにがハラスメントなのか」を全員で理解する必要があるのではないか? という思いから、ハラスメント全体についての研修をお願いしようと思いました。

研修内容についてのご要望とご提案


社労士 李社労士 李

それで、インターネット検索から、当事務所のサイトを見つけて、ご連絡いただいたという流れですね。
ネット上には、たくさんのハラスメント防止研修のサイトがあると思うのですが、当事務所にしぼった決め手はなんでしたか?

ご担当者ご担当者

まず、サイトがとてもわかりやすかったことです。料金も明示されていて、予算内だったので、安心してお願いできました。
そして、社労士としての経験が長いということで、現場のようすをよくご存知だと思ったこと、もうひとつ、スケジュールが空いていれば、研修実施まで短期間でもOKということで、フットワークが軽い印象を受けました。

お客様からのご要望

  1. 時代背景を考慮しつつ、日頃のコミュニケーションの重要性と具体的なポイント
  2. ハラスメントによるダメージを受けるということはどういうことなのか、周囲の人を大切にするためにどんなことをしたらよいのか
  3. 職場の人との関わり方に関してハラスメントの観点から注意する点
  4. パワハラ以外の様々な種類のハラスメントについて簡単に(セクハラ、モラハラ、マタハラ等)
  5. メンタルヘルスやコミュニーケーション術など心理教育的な内容も盛り込んでほしい

ご依頼から実施までの流れ

日時 お客様から メンタルサポートろうむから
2月13日 お問合せフォームから
職員全員のハラスメント防止研修をしたい。
一度に全員は集まれないため、同内容を2回実施したい。
希望日時は3月1日、2日
同日中にお電話でご連絡
ご希望の日時はすでに予定が入っており、別の日時をご提案。
職員全員に同じ内容ではなく、一般職と管理職に分けて、2回としてはいかがか。
時間は3時間程度。
1日に2回の研修を行うことも、2日に分けることも可能。
  社内で検討後、メールでご連絡
実施日時は3月8日、2回の研修を1日で、時間は2時間半。
見積と交通費内訳を作成し、メールに添付して送信
電話での打合せ日時のご提案
  見積、日時を了承しメールにて正式依頼  
2月19日
打合せ資料として、企画書を作成しメールでご送付
管理職、一般職、それぞれのアイスブレイクやグループワークのご提案
  電話にてお打合せ 詳細のヒヤリング
打合せ内容を反映した企画書と打合せ内容を記録した文書のご送付
 2月28日    当日使用するレジュメ等の資料、準備物、グループ分けなどの詳細をメールでご送付
    参加者が後日感想や質問を書き込む Web掲示板をご用意
3月8日
9時~11時30分 管理職研修
13時30分~16時 一般職研修

 

お問合せのあった日に、李がたまたま事務所にいたため、当日中に電話やメールでのやりとりを行い、正式なご依頼をいただけました。 また、当初のお客様の希望日には実施できませんでしたが、スケジュールさえあいていれば、正式なご依頼から実施日までの期間は、最短3日です。 この表には出ていませんが、随時メールにて、お客様の疑問点の解消や細かい打合せも行っています。

研修実施後のご感想

社労士 李社労士 李

スタッフとして管理職研修に陪席し、職員のひとりとして一般職研修にご参加いただきましたが、当日のご感想はいかがでしたか?

ハラスメントの知識だけでなく、コミュニケーションの大切さに気づく

ご担当者ご担当者

当初の希望は、同じ内容を2回に分けて職員全員が受講というものだったのですが、一般職と管理職に分けるというご提案でそのようにしたところ、効果的だったと感じました。
内容的には、何がハラスメントなのかを具体的事例を交えて説明してくれたのでわかりやすかったですね。
受講者が控えめでも、どんどん言葉を投げかけてくれたりと話を引出して頂けたのがよかったです。

管理職研修でのグループワークの様子です。 秋田県建設・工業技術センター様では、ハラスメント防止研修だけではなく、ワークショップ形式の研修もはじめてということでした。 みなさま、たいへん真摯に取り組んでおられましたが、ご担当者様が日ごろ見聞きしている管理職の方たちの言動より、照れやぎこちなさが感じられたそうです。

管理職研修参加者のご感想の一部です。

  • 具体的な事例により、パワハラを深く掘り下げ考えられた。今後の業務に生かして参りたい。
  • パワハラについて基本的な理解が不足していることが意識できた。
  • ハラスメントが発生した際の、当事者以外(組織)に対する対策を考慮しなければならないと感じた。

ご担当者ご担当者

今まで、管理職、一般職のほぼ全員が「同じテーマ」で「同じ先生」から「同じ日」に受講したことがありませんでした。若い職員からもこの点については、高評価でした。
それと、普段関わりの少ない職員同士でのグループワークが新鮮な体験で、コミュニケーションの大切について改めて考えるきっかけとなりました。


最後の点については、ほかの参加者の方からも、このようなご意見をいただいています。

普段一人で仕事をすることが多いので、グループワーク(特に関わりが少ない部署の職員)がとても新鮮であり、意義を感じた。

一般職の方の研修風景です。 約40名とかなり大人数の研修になりましたが、みなさん楽しくご参加いただけたようです。 広く、設備の整った立派な研修室でした。 秋田県建設・工業技術センター様では、日常の業務として、一般の方向けにこの研修室で積算・CADなどの技術的な研修を行っています。

他のご参加者の感想を一部ご紹介しましょう。

  • すぐ相談しても大丈夫という事がわかり気が楽になりました。
  • コミュニケーションが大切。コミュニケーションがよくなるような環境づくりが必要。ハラスメントかどうかをさぐるより、高めあえるようになりたい。
  • グループワーク形式で、周囲の人が日頃どんなことをハラスメントに感じるか分かってよかった。

次の行動につながるしくみ

ご担当者ご担当者

一般職、管理職、両方の研修を通じて、「自分はどうするか」という判断をする大切さに気がつくことが出来たのは、大きな収穫です。

メンタルサポートろうむの研修では、ただ話を聞いただけ、ただ注意喚起しただけ、にならないよう、研修後、ひとりひとりがどのように行動するのか、という意識付けを重視しています。 グループワーク、目標設定を通して、「言われたからやる」のではなく、自分がなぜその行動をすべきのか、という点を、自発的に考えるしくみを作っています。

「キックオフ」としての意義

社労士 李社労士 李

研修から1ヶ月たって、なにか変化は感じられますか?

ご担当者ご担当者

目に見える大きな変化はありません。
しかし、今回は「キックオフ」と捉えています。
今回の研修は、全職員に対しての問題提起として意義のある「場」でした。
職員の中には、設定した行動目標に向かって実践していこうとする人もいました。

フォローアップで意識の改革を

メンタルサポートろうむの研修は、やりっぱなしではなく、研修後もお客様をサポートするさまざまなしくみがあることが、大きな特徴です。

受講者アンケート

社労士 李社労士 李

参加者からいただいたアンケートを集計してご報告していますが、ご覧になっていかがでしたか?


ご担当者ご担当者

研修に肯定的な意見が多く、職員が全く無関心というわけでなかったことがわかりました。

無期限に質問できる Web 掲示板

社労士 李社労士 李

研修後に感想や質問を書き込める、専用の Web 掲示板をご用意しています。
とくに期限はなく、いつ書き込んでいただいてもよいので、これからもご利用くださいね。


ご担当者ご担当者

書き込みはあまり多くなかったのですが、掲示板を活発に利用してほしいと思っています。

研修報告書とフォローアップメール

社労士 李社労士 李

1週間後に研修報告書をお届けしました。なにか読んでのご感想はありますか?


ご担当者ご担当者

以前管理職がマネジメント研修を受講したのですが、研修を受けて終わりになってしまったようです。
行動目標を設定して、達成し変わっていかなければ意味がない!と喝が入ったような感覚です。
先生の外からの視点による問題の指摘は、内からでは気付きにくいものが多いので、今後ともアドバイスをよろしくお願いいたします。


社労士 李社労士 李

1ヶ月後、1年後にもフォローアップメールをお送りしておりますので、そのときの悩み事など、なんでもご相談くださいね。

今後の方向性についても相談できる

社労士 李社労士 李

今後は、どのような研修をお考えですか?


ご担当者ご担当者

ただ聞くだけの研修ではなく、今回のように自分の頭で考えるような研修を行っていきたいです。
また、一回の研修で、やったことに自己満足しては本末転倒ですので、数年に一回程度、回数を重ねることによって理解が深まると思います。
研修報告書で、ご提示いただきました中長期計画についてまた相談したいと考えております。


社労士 李社労士 李

いつでも、遠慮なくご相談ください。
このたびは、インタビューにご協力いただき、率直なご意見をどうもありがとうございました。

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